【中国雑学】江西省の「江西」は長江の西という意味か? | 中文系.com

【中国雑学】江西省の「江西」は長江の西という意味か?

江西省の「江西」は長江の西という意味か?

答え:「江西」とは、長江の西という意味ではない。現在の南昌市周辺にかつてあった「江南西道」が変遷し、江西省となった。

唐の時代、「道」という行政区画があった。当時、中国中央部には「江南道」という極めて広い面積の区画が設定されていた。江南道は北は長江、南は南嶺山脈(※)、西は現在の貴州省、東は海岸線までの広大な地域をカバーしていた。

唐は玄宗皇帝の時代、江南道は黔中道(政庁所在地:現在の重慶市彭水)、江南西道(政庁所在地:豫章、現在の南昌市周辺)、江南東道(政庁所在地:呉県、現在の蘇州市)に分割された。このうち、江南西道が江西省の由来となった。従って、「江西」は長江の西という意味ではない。

江南西道にはその後、江南西道観察使が置かれ、略して江西観察使と呼ばれた。観察使とは地方行政監察の役職だが、実質的な行政機関である。

その後の変遷は次の通りである:
・宋の時代、江南西路が設置され、略して江西路と呼ばれた。
・元の時代、江西行省と江西湖東道が設置された。
・明の時代、江西省が設置され、後に江西布政使司と改称された。
・清の時代、再び江西省と改称され、現在に至る。

※南嶺山脈:広西チワン族自治区および広東省の北部、湖南省および江西省の南部を東西に伸びる中国南部最大の山脈で、華中と華南の境界をなしている。

戻る

コメント