中国語の発音記号は優秀 | 中文系.com

中国語の発音記号は優秀

今日は発音記号について書きます。
結論から言って、中国語の拼音と声調記号はかなり優秀な発音表記体系だと思います。

英語のアルファベットは表音文字、中国語の漢字は表意文字と言われます。一方、日本語は表音文字(ひらがな・かたかな)と表意文字(漢字)をミックスした言語体系ですね。

文字を見て発音を知るという点では、表音文字体系である英語が有利なのは確かにそうなのですが、英語は文法も発音もとにかく例外の多い言語です。アルファベットは表音文字ですが、英単語として綴った時の実際の発音とはギャップがあり、文字通りに読まないことも少なくありません(いわゆるサイレントレターと呼ばれるもの:eight、know、sign等)。そのため、正しい発音を確認するには発音記号を見る必要があります。表音文字であるのに発音記号が必要で、表意文字のように意味が見てわかるわけでもない。あまり合理的とは言えない状況です。機能として中途半端です。

一方、中国語の漢字は表意文字であるので文字そのものに発音は当然示されていません。その問題を解決する方法として、中国語では拼音(ピンイン/pinyin)と声調記号によって発音を表します。これが合理的でよくできたシステムだと思います。拼音と声調記号を正しく理解し、体で覚えるレベルまで叩き込めば、誰でも標準的な発音をすることができます。そのため、特に初学者が中国語を学習するときは、必ず拼音と声調記号を振るようにしましょう。毎回振る必要はありませんが、自信のない単語や、新出の単語はマストです。教材について言えば、初学者でもカタカナで発音表記している教材は推奨できません。カタカナで振ってある場合は拼音と声調記号を振り直して使いましょう。そのうち漢字を見た瞬間に、無意識に拼音と声調記号に則った正しい発音ができるようになります。
英語でも発音記号とアクセントを丁寧に学ぶことでできるのですが、表音文字であるため、アルファベットの綴りでもそれなりに発音できることが災いし、かえって遠回りになっていると感じます(もちろん耳で生の音を聞くことが重要であることは言うまでもありません)。

ちなみにパソコンで中国語を入力するときに使用するものも拼音です。拼音は基本的にアルファベットを使用していますので、日本語をローマ字入力するときのように、拼音を入力することで該当する漢字が表示されます。メールやチャットなどで中国語を使う場合、すぐに拼音を思い出せるかどうかは極めて重要です。
※ちなみに漢字の発音がわからない場合は、こちらのサイトにコピペすると確認できます。

このように、拼音は中国語学習の様々な局面で使用する重要なものですので、しっかり使っていきましょう。

こうして考えると、漢字とひらがな・かたかなの組み合わせで文章を書くという日本語の発想はいいとこ取りのとても優れたものと思います。漢字と拼音・声調の組み合わせも確かに合理的なのですが、なにしろ漢字の文字としての複雑さがネックとなります(日本人にとっては感覚としてすでに身についているものですが、非漢字圏の国々の人にとっては最大の難関です)。歴史上、中国人であっても漢字の文章を読むのは誰にでもできることではなく、特別な技能であり、同時に支配階級であることをも意味しました。
第二次大戦後、中国では簡体字という画数を少なくした漢字が正式に用いられるようになりました。これは識字率を高める狙いがあったようです。日本でも常用漢字数や漢字の画数は減少傾向にありますが、漢字というのはやはり難しいものなのです。

中国語はリスニングが最重要という方針に変わりはないのですが、良い発音で話すことのメリットは計り知れないものがあり、ぜひ時間を割いて取り組んでいくことをおすすめします。なんといっても発音を褒められることや、良い発音で話すことは快感につながり、モチベーションを高める効果は抜群です。発音に自信があると、どんどん話したくなり、学習の良い循環に入ることができます。

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