曹操の真の姿 9(品三国/閲読中国史) | 中文系.com

曹操の真の姿 9(品三国/閲読中国史)

曹操は家族への情に厚い男だった。しかし曹操は生涯を戦に明け暮れ、家族と楽しむ時間をほとんど持たなかった。『三国志・后妃伝』裴松之の注で引用された『魏略』によると、曹操は死ぬ前にこのようなことを語っていたという。「人生に悔いはない。誰かに申し訳ないと思うこともないが、もしあの世で、母がほしいと子修に言われたら、どう答えればいいのか」と。子修は曹操の長男である曹昂のことである。曹昂の生母である劉夫人は早くに亡くなったため、曹昂は子どものない正室である丁夫人に育てられたが、丁夫人は曹昂を自分の子のように育てた。その後、曹昂が戦死したとき、丁夫人は身も世もないほど泣き続け、「私の子を殺しておいて、気にも留めない」と、たびたび曹操を責め立てた。曹操はうんざりし、彼女を実家に送り返してしまったため、死ぬ前にこのようなことを言ったのである。

実際、曹操は努力していた。彼は自ら丁夫人の実家まで迎えに行ったが、丁夫人は機織り機の前に座って布を織っており、何の反応もせず、曹操を無視していた。そして曹操は彼女の背中を撫でながら、「一緒に帰ろうよ、いいだろう?」と優しく声をかけた。丁夫人は彼を無視した。曹操はドアに向かって歩き、振り返って「一緒に帰ろう、どうしてもだめかい?」と言った。丁夫人はそれでも彼を無視していた。取り付く島もない様子に、曹操は彼女と別れるしかなかった。曹操の気性の激しさと残酷さを考えれば、彼がここまでやるのは容易ではない。それだけではない。曹操は丁夫人に再婚を勧め、未亡人でいることを求めなかった。しかし丁夫人は拒否し、彼女の両親も恐れてそうさせなかった。それはそうである。仮に彼女が再婚しようとしても、誰が曹操の前妻と再婚する勇気を持っているというのか。

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