曹操の真の姿 3(品三国/閲読中国史) | 中文系.com

曹操の真の姿 3(品三国/閲読中国史)

実は、晋の時代には早くも曹操の評価に意見の相違が生じていた。王沈の『魏書』や司馬彪の『続漢書』では、曹操をより肯定的に評価し、曲筆してまで擁護することすらある。一方、孫盛の『異同雑語』や呉人の『曹瞞伝』は率直に曹操の残酷さや狡猾さを多く明らかにしている。東晋の歴史家である習鑿歯に至っては、「簒奪」という説を提唱している。ここから南北朝時代、隋・唐の時代に至るまで、歴史家の間では賛否両論があり、張作燿の著書『曹操評伝』に詳しい。曹操に対しては、「時代の意見」が異なるだけでなく、「歴史の意見」にも相違があることがわかる。さらにそれぞれが持つ「個人的な意見」と相まって、曹操の「素顔」を知ることはより難しくなる。

しかし、一つだけ確かなことがある。それは彼が罵られたということだ。

世の中に理由のない愛はなく、理由のない憎しみもない。曹操が罵られたということは、当然その理由があるはずである。どのような理由か?いくつもあるが、最もよく引き合いに出されるのは「悪」である。例えば、漢王朝を簒奪することは、古代人にとっては悪であると考えられていた。狡猾さも、古代人には悪と考えられていた。しかし、民衆に最も嫌われていたのは、曹操の「我人に背くとも 人我に背かせじ」という言葉である。一人の人間が、自分が天下の人々に背こうとも、天下の人々が自分に背くことは許さない。このような人は相当に悪質である。従って我々は、この話が事実かどうかを明らかにしなければならないだろう。

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