【中国ETF 現地情報】トラッカー・ファンド・オブ・ホンコン(Tracker Fund of Hong Kong) | 中文系.com

【中国ETF 現地情報】トラッカー・ファンド・オブ・ホンコン

Tracker Fund of Hong Kong
(トラッカー・ファンド・オブ・ホンコン)

(出典:百度百科

■ファンド名称
  トラッカー・ファンド・オブ・ホンコン
   (盈富基金 ying fu ji jin)
   (Tracker Fund of Hong Kong)
■銘柄コード
  02800
■上場取引所
  香港証券取引所(HKEx)
■取引単位
  500口
■設定日
  1999年
■国籍
  中国(香港)
■ファンドマネージャー
  State Street Global Advisors Asia Limited
   (道富環球投資管理亜洲有限公司)
   (ステート・ストリート・ グローバル・アドバイザーズ・アジア)
■受託者
  State Street Corporation(ステート・ストリート)
■概要
  香港で最も有名であり、初のETFでもある。アジア通貨危機対策という歴史的使命を果たした後、香港ハンセン株価指数連動ファンドとして、直近5年間で約100%の堅実かつ高いリターンを投資家に提供した。中国本土証券市場発展の参考としても大きな役割を果たした。

商品の優位性

中欧基金管理有限公司(Zhong Ou Asset Management Co., Ltd.)の呂先進は次のように評している。
「トラッカー・ファンド・オブ・ホンコンの商品設計には多くの利点がある。
第一に、投資家に株式投資リスクを管理する有効な方法を提供するということだ。そのポートフォリオは、現在の香港ハンセン株価指数を構成する33社への分散投資を実現する。リスクの分散だけでなく、ポートフォリオもかなり透明である。香港経済と指数の先行きを楽観視できる局面でありさえすれば、トラッカー・ファンド・オブ・ホンコンを長期保有することができる。政府はまた、割引優遇と優先株を提供し、トラッカー・ファンド・オブ・ホンコンへの投資の魅力を高めている。
第二に、定期的に配当があるということだ。トラッカー・ファンド・オブ・ホンコンは毎年2回の配当を予定しており、機関投資家に好まれている。
第三に、少額で投資できるということだ。トラッカー・ファンド・オブ・ホンコンのIPO時の最低投資額は、香港ハンセン株価指数構成銘柄の最低売買単位を購入するのに必要な資金よりはるかに少ない。さらに、IPO期間中に応募した投資家は応募費用を支払う必要はなく、1%の運用手数料と0.011%の香港証券取引所の取引手数料を支払うだけでよい。」

歴史

1997年、アジア金融危機(アジア通貨危機)が発生すると、タイ・韓国・マレーシア・インドネシアの通貨は、国際投機筋の攻撃を受け続けた末に相次いで陥落した。国際的な投機が行われる中、外国為替資金を使って市場に介入し、優良株を大量に買い付けるよう香港政府は金融当局に指示した。金融市場の安定化を図るためである。

香港政府は最終的に国際投機筋を撃退することに成功したが、その代償として1,181億香港ドル相当の外国為替資金による香港ハンセン株価指数33銘柄(時価総額の7%に相当)の買い付けが発生した。

金融市場が安定を取り戻した後、香港政府は出口計画「平坦化ファンド」として、1999年11月にトラッカー・ファンド・オブ・ホンコンの設立を決定した。市場への影響を最小限に抑えるため、「政府保有株」を段階的に売却することが意図された。トラッカー・ファンド・オブ・ホンコンは、香港政府による1998年の「為替防衛戦争」が生み出した副産物である。その目的は証券市場の安定化ではなく、戦後大量に積み上がった「政府保有株」の「消化」を目的としたものであった。

State Street Global Advisors Asia Limitedと、ステート・ストリート/ステート・ストリート信託銀行がそれぞれトラッカー・ファンド・オブ・ホンコンのファンドマネージャーと受託者に任命された。ポートフォリオ管理、カストディ、ファンド管理と監査などを含む全面的なサービスをトラッカー・ファンド・オブ・ホンコンに提供した。

トラッカー・ファンド・オブ・ホンコンのIPO時の投資口は333億香港ドルで、当時、日本を除くアジア市場では最大の新規公開となった。募集過程は決して順風満帆であったわけではない。その間、何度も基準価額を割り込み、誰も興味を示さないことすらあった。こうした困難を乗り越え、2002年10月15日には最後の投資口が引き受けられた。継続的な募集を通じ約1404億香港ドルの香港ハンセン株価指数構成銘柄が市場に戻された。過去に受け取った配当金とその他の収入を加えれば、約1649億香港ドルの資金を回収したのである。

当事者コメント

当時、シュローダーグループ・宝源投資管理(香港)有限公司の投資責任者であり、現在は交銀施羅徳基金管理有限公司(Bank of Communications Schroder Fund Management Co. Ltd.)の総経理(社長)である雷賢達は1998年のスリリングな瞬間をいまだによく覚えている。
「当時、非常に低迷していた市場環境下で、香港政府は1日に最大約800億香港ドルの株を購入した。これは現在の本土市場の1日の出来高合計よりも多い。一方、当時低迷していた市場の出来高は、現在の約1/3にすぎなかった。香港ハンセン株価指数を構成する33銘柄のうち、誰かが売りを出せば、香港政府はすべて1つの価格でそれを引き受けた。大量購入は何日も続き、全部で千億香港ドル分を買った。」
「トラッカー・ファンド・オブ・ホンコンの発行当初、香港政府が購入した株を今売ることで、市場に衝撃を与えることを懸念し、多くの投資家は引受に積極的ではなかった。しかしその後、市場が安定し、政府が割引優遇と優先株を提供することでトラッカー・ファンド・オブ・ホンコンへの投資の魅力を高めるにつれて、多くの機関投資家と個人投資家が引受に参加した。香港市場が長期的に楽観的でありさえすれば、トラッカー・ファンド・オブ・ホンコンは買いだ。銘柄選択の懸念も不要だ。また、トラッカー・ファンド・オブ・ホンコンは当時の市場のヘッジツールでもあった。機関投資家はトラッカー・ファンド・オブ・ホンコンの売買により先物市場や株式市場で反対取引を行い、リスクヘッジを行うことができた。そうして、トラッカー・ファンド・オブ・ホンコンの取引も活発になった。」

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