中国語リスニング学習のコツ | 中文系.com

中国語リスニング学習のコツ

リスニング学習の方法論

聞き流すだけの語学学習法?

悪いことは言いません。しっかりと文の意味を理解した上でリスニングしましょう。大人とは比較にならないほど脳が柔軟で、記憶力・集中力があり、しかも生活のほとんどすべてをリスニングに費やしている赤ちゃんや子どもと同じことを大人が真似しても、良い結果はでないでしょう。少なくとも私の周りでそういうやり方でうまく行った人を見たことがありません。

リスニング強化学習法

リスニングとディクテーションを組み合わせていくのが良いと思います。リスニングのやり方ですが、まず何も見ずに最低2回は聞いてみて、その後でスクリプトを確認(スクリプトの意味を理解し、拼音と声調記号も確認する)し、もう1回聞くという王道のやり方が良いと思います。
ディクテーションは書き取りのことです。聞き取れるまで何度でも巻き戻して、文字通り限界まで書き取ります(わからない漢字は拼音と声調記号だけでも書く)。そのプロセスでは文法の知識や文脈からの予想で聞き取れない部分を補うことがあるかと思いますが、それも含めて勉強(音とイメージの結びつき強化)になりますので、利用できるものはなんでも利用し、耳と知識を総動員して完成させましょう。
このように、とにかく負荷が高く、労力と時間がかかるので、何でもかんでもディクテーションをやろうとすると続きません。基本は通常のリスニングを行い、たまにディクテーションを取り入れる程度で十分と思います。
なお、書き取りの際には手書きのほうが脳科学的にもより好ましい効果をもたらすと思いますが、これも負担や時間との兼ね合いで、キーボードを使用してパソコンに打ち込むといったやり方でも構わないと思います。

リスニング学習の考え方

いちいち日本語に訳してはいけない?

音を聞いて、ダイレクトにそのイメージを想起するということです。確かに間違いではないのですが、これは最終目標です。プロセスとして学習初期は日本語に訳すことはやむを得ないので、あまり気にする必要はないと思います。例えば「ribenren」という単語について、最初はそれが「日本人」という意味であることを学ぶ、つまり日本語に訳して学ぶと思います。しかし、ある程度学習が進んでいくと、こんな経験をすると思います。難解で何を言っているかほとんどわからないようなリスニングであっても、あるいは街中でたまたまそばを通った中国人団体の会話が聞こえてきた場合であっても、この単語だけはスポットライトを当てたようにはっきりと聞こえ、それが日本人を意味していることが当たり前のように分かる。この経験は多くの方がしていると思います。これがある発音を聞いて、ダイレクトにそのイメージが浮かぶという状態であり、最終目標の姿です。最初は間に日本語を挟んでも、経験を重ねていくことで徐々にそれは解消されていきます。逆に言えば、聞いた単語を訳しているというのはまだその言葉に馴染んでおらず、音とイメージの結びつきが弱いということに過ぎません。学習を継続していけば、訳す作業は自然に減っていきます。

意味がわからなくても気にしない?

リスニングの際に、わからない単語に過度に意識を向けない、とらわれないという姿勢を持つ訓練は重要です。
リスニングにしろ、会話にしろ、ある程度の文の塊、チャンクとして理解することが重要なのであって、単語の意味が多少わからなくても気にする必要はありません。単語の意味が気になって、考える/思い出す作業を始めてしまうと、文全体のことを考えることができなくなるからです。
では、単語の意味をどれくらい認識していればいいのでしょうか?ここでは日本語のことを考えてみましょう。例えば「中国」という言葉を聞いてわからない人はいないでしょうが、「中国」を定義しろと言われて即答できる人はおらず、実際は個人のあいまいなイメージでしか語れないと思います。そのような状態であるにも関わらず、会話は成立しています。要は会話全体の意味を理解することが必要なのであって、単語レベルでは大雑把なイメージが浮かべば良く、厳密な定義は不要なのです(それがコミュニケーションの誤解を生む原因にもなっているのですが)。
これは学術的な分析ではなく、個人の感覚なのですが、リスニングにおいて文全体の意味を認識するプロセスについては次のように考えています。

1)単語が聞こえてくる
2)単語に個別に反応して意味を深く考えることはせず、イメージを想起し保持しておく
3)リスニングを継続し、ある程度の塊になった段階で統合し、意味として認識する

まとめ

リスニングのレベルがあがるということは、

1)音を聞いてダイレクトにイメージできる単語が増え、
2)イメージ力を活用して文全体の意味を認識することができるということになると思います。

さて、学習を進め、標準的な発音であれば聞こえるようになったとします。では一般人の崩した発音だとどうでしょうか。北方出身者と南方出身者とで発音の差は大きい。訛りの問題(方言ではなく、普通話の訛り)もある。このように言語は振れ幅が大きいものですので、リスニングは時間をかけて長期的に勉強していく必要があります。最初は教科書をきっちりと学習し、徐々に様々な人たちの生の発音に馴染んでいことです。

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